【王様の耳は】奥様が語る黒い今【ロバの耳】
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怒鳴る・殴る、そんな父は老人ホームに入居しても
すぐに退去を求められ、訪問介護のヘルパーにも断られた。
父を病院に連れて行った帰り、
駅のホームから父を突き落として自分も電車に飛び込もうと思った事もあった。
父が傍若無人になって周りに迷惑をかけ始めたのは70歳過ぎからで、
それからは誰にも言えなかったが、私はひたすら父の死を願った。
それでも父は生き続けた。
父は88歳になった時も健康で
歯もほとんど残っていた。認知症の薬は全く効かなかった。
周辺症状は数年で治まると
言われ続けたが、父は相変わらず怒鳴っていた。
その頃、私は父は永遠に死ななくて、
私は永遠に父の事で苦しみ続けると信じていた。
しかし、それから3年後、父は誤嚥性肺炎であっという間に死んだ。
死んだのが信じられなかった。
うつ病が悪化していた頃、私は「父もいつかは死ぬ」というだけでなく、
あらゆる事が信じられなかった。
夏が暑くて辛かった時、秋が来て涼しくなる事さえ信じられなった。
今は、89歳の母の死を待っている。
現在、母は一人暮らしでホームを姥捨て山だと拒否し、
それを勧める私を人でなしと言い、
父の事では自分だけが苦労したかのように話し、
お前(私)は何もしなかった。
遊んでいたと記憶を改ざんし、毎日、私を罵倒する。
認知症が進んできて、一人暮らしが不可能になりつつある。
何でもいいから批判するチャンスをいつも狙っているように感じる。
父が生きていた頃から今までの間、
私が疲れて親から距離を取ったり介護施設を
探していると、親の愚痴を真に受けたいろいろな人が
「どんな親でも親は親」とか
「あれは病気がさせている事、あなたが幼い時、
病気になったらご両親が親身に看病してくれたでしょう?」
と何も知らないのに説教にやってくる。
実際の親は、愛人と結婚するために母と離婚したかった父と、
本当は離婚したいのに「子供の事を思って離婚するべきではない」
と言い続けた母で、
「子供(私)が居なければ自分の人生はもっと自由だったのに」
という気持ちを態度に出していた両親だ。
そのせいか両親は「自分の人生はお前の犠牲になった」
「子供(私)は親に尽くして当たり前」と何の疑いも無く言い放っていた。
両親にはしっかり避妊をしておいてもらいたかった。
馬鹿馬鹿しいと思いながら、母の罵倒を浴びながら
母の相手をし、介護施設を探している。
たまに沸いてくる両親の兄弟・友人・知人等々の
お説教は鬱陶しいが、彼ら・彼女らに私の力不足を詫び、
訪問介護サービスの内容や介護保険を
超える場合の料金等の説明をし、今後、母の要介護度が進んだ場合、
私の介護離職の可能性や「おっしゃるような介護を実家でする」ための金銭的援助や
母の介護への具体的な協力をお願いをしてみると、
彼ら・彼女らはあっさりと私への批判をとり下げ
逆に私を賛美して帰って行き、その後しばらく静かになるので、
そういう人達の様子を見るのは「見もの」というか私の娯楽の一種になっている。
それでも、いつか母が死ぬなんて信じられず、
そんな事は永遠に無いような気がして、
隕石とか北朝鮮の核ミサイルでも降って来て
この世の終わりが来たら良いのになどと考えてしまう黒い今。
馬鹿なの?