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私は学童の指導員やってる。
安月給だし、子供にカッターで切りつけられるし、大変だったが、
この仕事が好きなのでずっとつづけてる。
うちの学童は当時では珍しく、6年生まで預かっている。
当時いた6年女子Aが凄まじい子だった。ちなみに6年生はAだけ。
Aはブラジル人で、兄弟姉妹が多く7人兄弟。
Aは一番上の子で、彼女が6年になったときは、
4年生の妹・3年生の弟・2年生の弟×2・が学童に在籍。
A以外の子達はびっくりするぐらい無口で従順的だった。
Aはとにかく問題児の代表格。
手頃な下級生を子分に従えては指導員に攻撃してきた。
子分をやらされてる子は嫌々やってるのが丸分かり。
Aの権力が半端ないもんだから逆らえない。
私なんて「かーえれ!かーえれ!」と帰れコールを集団でやられた。
中には泣きながら嫌々やってる子もいる。
おやつの時間は守らないし、学校の備品(カッターやハサミ)を盗んでくる。
そのカッターで私と別の指導員が切られた。
母親は滅多に姿を現さない。迎えにくるのはいつも父親。
母親は日本語が通じるのに父親は通じない。Aについて話もできない。
電話やA宅に直接出向いて話し合うしかなかった。
でもAの家庭は複雑で、次々兄弟姉妹ができていくものだから
Aにまったく構ってやれなかったらしい(A母談)。
それに、Aは学校と学童・家庭ではまったく違う。
学校では借りてきた猫のように大人しくしている。
学校と学童で性格が違うのはよくあることで、Aはその典型だった。
ここでAを退所させたらAを見捨てる事となる。
家庭でも学校でも過ごしにくいなら、せめて学童では
心穏やかに過ごさせてやりたいと指導員全員が意見一致。
もう殴られようが罵倒されようが構わない。彼女をしっかり受け止め、
「私達はしっかりあなたを見ているよ」と伝えたかった。
Aの暴力から他の子供を守るのも大変だった。
備品を盗んできてないか確かめるのも一苦労。
学校側に何度か盗めないようにしてくれと伝えているのだが、盗んでくる。
Aが卒所するまでが本当に修羅場だったよ。
彼女の兄弟も荒れるわ卑屈になるわ大変だった。
「まだここにいたい。私を見てくれるのは指導員さんしかいない。」って。
もうこの頃には、Aはすっかり大人しくなってた。
最上級生らしくリーダーシップがはれる、頼もしい子に成長。
兄弟達もすごくお喋りな明るい子になってた。
彼女は現在高校3年生。もうすっかり大人の美人さん。
あの帰れコールの頃が嘘のように慎ましい子になってたよ。
茶道部で金賞を受賞し、 地元の新聞に取り上げられてたのを見たときには手をあげて喜んじゃった。
あなたいい人だ
あなただけじゃなくて、指導員みんな
結果的にAがまっすぐ成長してくれたから良かったんだけど、
Aの為に他の子供が傷つくリスクを考えると本当に良かったのかずっと悩んでいたよ。
Aを退所させろ!
あんな爆弾置いて、何か大きな事件に発展したらどうする!とクレームも実際に来たしね。
Aのように威張り散らして自分勝手するのは良くないと下級生は学んだわけなんだけど、
実際下級生からしてみればAの存在は恐怖の対象でしかなかったんだよね。
「Aがいるから行きたくない」と言う子もいたし。
うちの子が嫌がるからあの子を退所させて!と言われて退所させるのは
原則としてやってはいけない。色々難しかった。
みんなのこと考えないといけないものね
本当に修羅場で大変だったと思うわ
でもやっぱり、そこでAを見捨てないで良かったと思うよ
お疲れさま
踏ん張ってくれてありがとう。
お疲れ様でした。
学級崩壊―荒れる子どもは何を求めているのか
まっすぐ育ったから許されると思うな全員に謝って来い
と言いたくなる