子供に纏わる感動秘話

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476 1/4 2008/10/01(水) 11:40:33 ID:UDPadAc4
長くなってしまったので、3分割します。



友人の娘さんが亡くなってから数年になる。享年6。

その4年前には奥さんが病気で亡くなっていて、男手一つで育てていた。



かなりの努力家でエリートコースに食い込んでいたようだったが、

激務と育児は兼任できないからと、あっさり中小企業に転職。

保育園だ保健所だ病院だと娘さんの都合に合わせたものだから、

収入はがた落ちで、しかも慣れない家事に四苦八苦していた。

それでも「遠足の弁当を喜んでくれた」なんてにやけていたから、

苦労している一方で楽しかったのだろう。

たまには俺が娘さんを遊園地に連れて行ったりして、

友人の時間を作ってやってはいたが、昼を過ぎると電話が来た。

密着していた分、いなくなると寂しかったに違いない。



娘さんは小学校に上がってから、デジカメが欲しいと言い出した。

収入は悪くても蓄えはあるから、安物を買うことは造作もないことだが、

友人はクリスマスのプレゼントにするつもりでダメと言ったらしい。

俺も直接聞いたことがあって、俺の中古をあげようとしたが

「欲しいと言えば簡単に手に入ると思ってしまっては困る」と断られた。

甘いだけでなく厳しい父親でもあったようだ。



その友人が、ちょうど今の時期になって体調を悪くした。

風邪をこじらせてしまったというので、娘さんにうつさないように

うちで預かることにして、友人はさっさと入院した。

娘さんはお利口にしていたが、数日して「退院した」と連絡が来た。

娘さんを帰しに行くと、まだ少しつらそうだが「もう1日寝てれば治る」と。











477 2/4 2008/10/01(水) 11:42:01 ID:UDPadAc4
翌日。7時頃、一度起きて、娘さんに朝食を作ってやったあとに寝ていたら

10時頃 娘さんが「パパ、大丈夫? 何か飲みたいものない?」と訊くので

「コーラが飲みたいかな」と言うと「じゃ、買って来るね」と出て行ったそうだ。

歩いて5分ほどのところにコンビニがあるので特に心配もせず、

しかし、しばらくして玄関を激しく叩く音がするので出てみると、

そのコンビニの店主が青い顔をして「○○ちゃんがはねられた!」



驚いて駆けつけると、助からないのは一目瞭然だったらしい。



通夜も葬儀も放心状態で、両家の両親も遠方から駆けつけるには

時間がかかるので、及ばずながら手配はうちで手助けした。

コンビニの店主から聞いた話では、コーラを買うと「きれいに包んで

ください」と言うので「誰かに上げるの?」と訊くと「おとうさんが病気で

寝てるから、お見舞いにプレゼントする」と。感心して、結露で濡れないように

保温材なんかを巻いてきれいな包装紙で包んでやりながら、

レジ置きのチロルチョコを2つオマケするとニコニコ笑って「ありがとう」と。

そのまま店を出て、姿がみえなくなってすぐにドーンという衝撃音がしたと。

ちなみに、暴走車の信号無視が原因だったらしい。



葬儀が終わっても友人は放心したままで、ずっと一人で家に閉じこもっていた。

親戚筋は職業柄それぞれに忙しく、両親が泊り込むこともなかった。

妻が心配して食事を持って行ったりしたが、ほとんど手はつけなかった。

会社はもちろん事情を知っていて、休職扱いにしてくれていたようだ。

四十九日の前日、活を入れるつもりで俺と妻で乗り込んで、

とりあえず無理やり風呂に行かせて、その間に家の中を掃除した。

風呂から出た友人に「とにかく明日は四十九日で、形見分けもあるから、

遺品の整理をしよう」と言うと、しぶしぶながら動き出した。




478 3/4 2008/10/01(水) 11:43:20 ID:UDPadAc4
遺品といっても子どものことだから、そんな高価な物はない。

衣服は妻が売れる物と売れない物に分けていた。

もちろん親戚筋で欲しい人がいない時のための処置だ。

そうすると、残るのは娘さんの机ということになる。

教科書や本の類、学用品、小物、と分けていって、

取っておきたい物は後で友人自身に選ばせることにした。



一区切りついたところで、妻がお茶と菓子を持ってきたので

休憩しながら四十九日の段取りなどを話し出した。

話しながら、分け終わった遺品を見るともなく眺めていると、

1冊のノートが目に入った。うちには子どもがいないこともあって、

ふと『娘さんはどんな勉強をしていたんだろう』と興味がわいて

手にとって見ると、学習長ではなく自由帳だった。



不恰好に膨れた自由帳の中は・・・。



単にページに絵を書き込んだものでなく、ていねいにも、

長方形に切った他の紙に絵を描いたものが、1ページに2枚ぐらいずつ貼ってある。

その絵も、友人の寝顔だったり、娘さんが遊んでいるところだったり、

弁当だったり、友人と娘さんのツーショットだったり。

貼られた絵の横や下には日付とともに「ねてるパパ」とか「なわとび10かいできたよ」とか

「パパがおべんとうつくてくれた。へんだけどおいしかった」などのキャプション。

そう、デジカメを欲しがっていた娘さんらしい、アルバム風の絵日記だったのだ。




479 4/4 2008/10/01(水) 11:46:28 ID:UDPadAc4
「おい・・・、これ・・・」と友人に手渡すと、うつろな目で眺めていたが、

中を開いた途端に表情が変わった。ゆっくりゆっくりページをめくりながら、

食い入るように見つめながら、次第に涙がボロボロとこぼれていた。

妻に「何?」と訊かれて答えながら、俺も涙を流していた。

読み終わった友人が両手で顔を覆って大泣きしていると、

床に置かれた自由帳を拾って読み始めた妻が、嗚咽を漏らし始めた。

3人揃ってわんわん泣いてしまって、後の始末は出来なかった。



四十九日を終えた友人はその後、ほどなくして仕事に行くようになり、

そこの社長の勧めもあって、半年後に元の会社に復帰した。

元の会社でも辞めた事情はわかっていたので、そのままの地位ではなかったが

即戦力は確かなこともあって、かなり優遇してもらったそうだ。

そうして三回忌を終えてから、実家のある地方の支店に異動願いを出し、

年度替りとともに昇進という形で去っていった。

付き合いは消えたわけじゃないからメールや電話で連絡を取り合っているのだが、

気になる女性がいるらしい。ようやく傷が癒えかけたようだ。



それでも、親としての傷はいかばかりのものかと思う。

家族でもない俺が、あの自由帳を思い出すたびに泣けてくるのだから。



485 名無しの心子知らず 2008/10/19(日) 22:28:06 ID:AAD6q52V
私も子を亡くしたことがある。

といってもお腹の中で亡くなった、まだ見ぬ子だったのだが。

とつき十日、動きを感じてきただけの我が子でも、

死産後最初の半年は周りが見えないまま過ごした。

遺骨を抱えて泣くのはしょっちゅう。

用意していたベビー服とか、

他人が触ろうとしたならブチキレてただろうな。

姑さんが仏壇にミルク供えようとしたことでさえ、

「あんたの仕事じゃない!母親の私がすることだ!」ってキレてた。

子を亡くすとそれくらい、狂ってしまう。

だから>>476は、ネタだよね^^

感動というか、神の存在をなんとなく感じたのは

亡くした子のあとにできた子の、

医者に告げられた予定日が

亡くした子の命日だったんだよね。

結局早めに生まれたからその子の命日と

下の子の誕生日は、かぶらなかったんだけど。

あんまり人に話してないから秘話なんだよね。


486 名無しの心子知らず 2008/10/19(日) 22:43:23 ID:aQa7ZRYr
>>476はネタなんだろうけど

>>485の

>子を亡くすとそれくらい、狂ってしまう。

だから>>476は、ネタだよね



これにはなんか共感がもてない・・・


480 名無しの心子知らず 2008/10/05(日) 17:49:11 ID:yXhhT4fG
>>479

四十九日だからと言って遺品の整理を強要するおまえに腹が立つ


481 名無しの心子知らず 2008/10/05(日) 18:03:33 ID:iAM92Lv7
>480

いや、強要とは思わなかったけど・・

なんとか動かそう、と思った口実でしょうよ。


482 名無しの心子知らず 2008/10/05(日) 23:50:58 ID:yDsZCJrL
>>481

つうか476はネタだと思うよ。



普通に考えて、亡くなった娘さんの遺品を四十九日だからといって

他人が率先してどうのこうのする筋合いじゃない。

そもそも形見分けに不慮に事故で亡くなった女の子の使っていた品を

分けるような事はしないし(んなものを貰ってくれと言われても正直引くぞ)

よしんば、子供の遺品(しかも衣料品)を売ろうって発想がもう2ちゃん脳かとw



483 名無しの心子知らず 2008/10/06(月) 21:36:41 ID:P/v0YrTm
うん。

服を売れる物と売れない物に分けた

てのに激しくモニョった‥あといくら状態のいいブランド服だとしても

交通事故で亡くなった娘さんの服を親戚で貰う人もいないだろうに‥